ゴースト・レストランですが、一部でまずい、やばいと言われているようです。
個人的に調理を10年近く行っており、気になったテーマだったので詳しく噂の真相を調査しました。
ゴースト・レストランがやばい・まずいとの噂はなぜ?

結論から言うとゴースト・レストラン全体がやばかったり、まずいというわけではないのですが、調査する限り業界のイメージや一部のお店が噂の原因であるように感じます。
不衛生だった?
店舗営業をせず「デリバリー専門」の飲食店として話題になっているゴースト・レストランですが、ネット上では「不衛生」という低評価な口コミが相次いでいます。
ゴースト・レストランの「不衛生」に関する口コミは以下の通りです。
このように、ゴースト・レストランは不衛生と感じている人が多く、実際に配達員としてゴースト・レストランの厨房を見た際には絶句してしまうほどの不衛生さであることが分かりました。
ゴースト・レストランはデリバリーのみで顧客に料理を提供するため、顧客が来店することはありません。
そのため、厨房を顧客に見られることがないことから厨房は荒れ放題となり、調理器具や食材が雑に置かれてしまったりということが増えてしまうのです。
しかし、全てのゴースト・レストランが不衛生というわけではなく、中には清潔に保っているところも存在します。
そのため、ゴースト・レストランでフードデリバリーを頼む際には「不衛生な店もある」ということを忘れないことが大切であり、不安に感じる場合は大手のチェーン店でフードデリバリーをすることをおすすめします。
ただデリバリー配達員として働いていた人からは「思いっきり冷凍食品」、「厨房が汚すぎて無理」、「大きな肉の塊がそのまま置かれていた」などと、想像を絶する光景を目にした人も意外と少なくありません。
ゴースト・レストランは「冷凍食品のかき集め」という噂も浮上しており、安い冷凍食品を提供し、高いデリバリー料金をとり、差額で儲けていることが考えられます。
口コミの中には「美味しかった」という高評価も存在しますが、多くの人が「まずい」と評価しているため、質の悪い冷凍食品をただ解凍したり、食材を雑に扱うことで品質を下げてしまい、結果として「まずい料理」となってしまうのでした。
専門店ではないのに専門店を名乗る?
コロナ禍でフードデリバリーの需要が高まり、ますます注目されることとなったゴースト・レストランですが、複数の専門店を名乗っていることが問題視されています。
実店舗が存在しないゴースト・レストランは1つのお店がインターネット上でいくつもの専門店を名乗っているという事態が発生しており、「ハンバーグ専門店」に「からあげ専門店」、「どんぶり専門店」といった表示が並んでいるのです。
「〇〇専門店」と名乗ることはネームバリュー作戦であり、「専門店」ということはこだわりが感じられ、魅力的に見えます。
しかし、ゴースト・レストランでは数々の「〇〇専門店」があり、1つの店舗で複数の専門店を名乗っていることから「違法なのでは?」との声も挙がりました。
外食産業に詳しい専門家は「法的には問題ない」としていますが、ある専門店を名乗りながら、別の専門店を名乗り、そこでそばのアレルギーがある人がパスタを注文したとして、そばを作った鍋でパスタを茹でるということがあると、命に係わる問題となります。
専門店といいつつも専門店でないことが発覚すると信頼は落ちてしまい、後に評判は落ちていく可能性が高くなるのです。
そのため、ゴースト・レストランを見極める際にはお店の住所を調べることが大切であり、注文したいお店の住所が全て同じの場合は、注意が必要です。
ゴーストレストランの概要をおさらい

ゴーストレストランとは、実店舗に客席を持たず、Uber Eatsや出前館といったフードデリバリーサービスを通じて注文を受け、調理した料理を配達する業態を指します。
キッチンさえあれば営業できるため「ゴーストキッチン」や「バーチャルレストラン」とも呼ばれています。
注目される最大の理由は、開業コストの低さで通常の飲食店であれば数百万円から一千万円以上かかることもある物件取得費や内装費が不要なため、リスクを抑えて飲食業に挑戦できるのです。
また、既存の飲食店の厨房を空き時間に活用したり、複数のブランドを一つのキッチンで運営したりと、効率的な経営が可能な点も魅力です。
クラウドキッチンやシェアキッチンとの違い
ゴーストレストランと似た言葉に「クラウドキッチン」や「シェアキッチン」があります。
クラウドキッチンは、デリバリーに特化した複数のゴーストレストランが集まる施設のことです。
一方、シェアキッチンは複数の事業者が一つのキッチンを時間単位などで共有する場所で、必ずしもデリバリー専門ではありません。
ゴーストレストランは、こうした施設を利用して運営されることが多いのです。
本当にやばい・まずい?ゴーストレストランの実際の口コミを網羅的に調査

ゴーストレストランに対する評価は、利用者の間で大きく分かれているのが実情です。
口コミをWEBやSNSを網羅的に調査する限り印象は以下のようになっていました。
- ネガティブな印象 (45%)
「美味しくない」「写真と違う」「衛生面が不安」といった声が目立ちます。特に、専門性を謳いながら実際は一つのキッチンで多種多様なジャンルを調理している店舗への不満が多いようです。 - ポジティブな印象 (35%)
「専門店ならではの味が手軽に楽しめる」「メニューが個性的で美味しい」といった高評価もあります。成功している店舗は、コンセプトが明確で品質が高い傾向にあります。 - ニュートラルな印象 (20%)
「味は普通」「可もなく不可もなく」といった意見です。コンビニやスーパーの中食よりは良いけれど、感動するほどではない、という層が一定数いると思われます。
良い口コミ(利用者の声)
ここでは、実際にゴーストレストランを利用して満足した方々のポジティブな声を見ていきましょう。
悪い口コミ(利用者の声)
一方で、がっかりしたというネガティブな声も少なくありません。どのような点に不満を感じるのでしょうか。
ゴーストレストラン運営に向いている人

本筋から少しずれてしまうかもしれませんが、運営が向いている人を紹介します。
ゴーストレストランは誰にでも簡単に成功できるビジネスではありませんが、以下のような人には向いているといえます。
- 初期投資を抑えて、低リスクで飲食店を開業したい人
- すでに飲食店を経営しており、厨房の空き時間や既存の設備を有効活用したい人
- データ分析やSNSマーケティングなど、オンラインでの集客が得意な人
- 顧客のニーズや市場のトレンドを素早く察知し、柔軟にメニューや業態を変えていける人
- 接客は苦手だが、料理の腕には自信があり、調理に集中したい人
- 実績のあるフランチャイズに加盟し、成功のノウハウを活用しながら手軽に始めたい人
- 複数のブランドを同時に運営し、収益源を多様化させることに興味がある人
ゴーストレストランに関するQ&A
ここでは、ゴーストレストランに関するよくある質問から、少し踏み込んだニッチな疑問まで、Q&A形式でお答えします。
- ゴーストレストランは本当に儲かるのですか?
一概には言えませんが、成功すれば十分に利益を出すことは可能です。
ただし、薄利多売になりやすいビジネスモデルであることは理解しておく必要があります。
知り合いに話を聞いたところ、デリバリーの粗利率は10%〜15%程度だそうです。
これは、売上から食材費(20〜25%)、容器代(5〜10%)、デリバリープラットフォームの手数料(約40%)、フランチャイズの場合はロイヤリティ(約10%)などを引いた後の数字です。
コロナ禍に比べて売上が3分の2程度に落ち込んだブランドもある一方で、新しいブランドを次々と導入することで、店舗全体の売上を維持、あるいは向上させているケースもあります。
席数に関係なく注文を受けられるのがデリバリーの強みなので、いかに効率よく多くの注文をさばけるかが利益を出す鍵と言えるでしょう。
- 開業に必要な資格や許可は何ですか?
一般的な飲食店と同様に、「食品衛生責任者」の資格と、管轄の保健所から発行される「飲食店営業許可」が必須です。
食品衛生責任者は、講習会に参加すれば取得できます。飲食店営業許可を得るには、厨房の設備が基準を満たしている必要があります。
シンクが2槽式であること、従業員用の手洗い場があること、適切な換気設備があることなど、細かい規定があります。
このため、自宅のキッチンで許可を取るのは非常に難しく、多くは業務用キッチンやシェアキッチンを利用して開業します。
また、2021年6月からはHACCP(ハサップ)に沿った衛生管理も義務化されています。
