石見銀山ですが、一部の方からつまらないと噂されています。
石見銀山といえば2007年に世界遺産に登録されたアジアで初めての鉱山遺跡で当時はかなり注目をされていましたね。
今回は噂の真相について調査しました!
石見銀山がつまらない理由1:歴史・文化が好きじゃない人にとって退屈な場所
島根県にある石見銀山は世界遺産とは言え、「おもしろくない」と思う人が多いようです。
石見銀山は16世紀から17世紀にかけて銀が大量に採られ、大名たちの軍資金となったり、幕府の財源となっていました。
しかも中国、朝鮮、ポルトガルやスペインにまで銀が輸出され、その当時の世界の銀の採掘量の3分の1を占めていたとまで言われています。
そのため、世界遺産センターの展示室でも世界史における石見銀山という事が強調されています。
とは言え、そのような歴史や文化に興味のない人たちにとっては、石見銀山は面白くない観光地となります。
銀を採掘した洞窟やレトロな街並みだけで、「つまらない、退屈だ」と感じてしまうのです。
また、石見銀山一帯の自然環境が厳しく守られて、森林が多く残されているのも観光地向きでないと言えます。
自然環境が守られている事も世界遺産に選定された理由の1つではあるのですが、観光地としてはそれがネックになっています。
石見銀山がつまらない理由2:間歩(鉱山の掘り口)まで遠く、高齢者や子供はキツい
石見銀山の観光のハイライトは、銀を採掘するために掘った坑道(間歩)の見学でしょう。
石見銀山には多くの間歩が残っているのですが、その中でも最大級の大久保間歩や龍源寺間歩が有名です。
龍源寺間歩は予約が必要なく、一般に開放されているので行きやすいと思えるのですが、実はそう簡単には行けないのです。
なぜなら車では途中までしか行けず、駐車場からはかなりの距離を歩くか電動自転車を借りる必要があります。
徒歩だとずっと上り坂の道を1時間近く歩かなければならず、体力のない人には無理と言えるでしょう。
また、大久保間歩も予約制のツアーがありますが、途中まではバスで、あとは15分程山道を歩きます。
15分とは言え、高低差があり階段もあるハードな山道で、高齢者や小さな子どもには体力的に難しいと思われる程です。
それに大久保間歩の坑道の中は暗いので、懐中電灯を照らし、ヘルメットをかぶり、長靴を履いて歩いて行きます。
坑道には水たまりがあったり、コウモリが飛んで来たりと、ちょっとした探検という感じです。
ともかく、どちらの間歩に行くにしても、体力のない人には大変かもしれません。
石見銀山がつまらない理由3:ガイドや事前知識がないと理解しにくい
日本には沢山の世界遺産がありますが、その中でも行ってがっかりする世界遺産も結構あります。
そのがっかり世界遺産の中に、石見銀山もよく挙げられています。
前述のように元々歴史や文化に興味がある人なら「面白い」と感じるでしょうが、そういった事に興味のない人にとっては石見銀山の予備知識もないので、薄暗く短い洞穴を見ただけの事になってしまいます。
ですから事前に石見銀山がどういった所なのか勉強して行くか、しっかりしたガイドさんの詳しい説明を聞きながら見学しないと理解出来ません。
ガイドを頼まないなら、せめて世界遺産センターで展示資料をじっくり見て、多少の知識を入れてから間歩に行かないと全然理解出来ず、ただの洞穴見学になります。
大久保間歩は予約制でガイド付きのツアーになっていますが、龍源寺間歩は500円でガイドさんに案内してもらえます。
間歩までの道も体力がかなりいるので、せっかくそうまでして行くなら、ガイドさんに説明してもらい理解しながら見学する事をおすすめします。
石見銀山は本当につまらない?がっかり?30人に満足度を調査
30人にアンケートを取り、満足度や感想を調査しました。
結果はこちらです。

ここまでネガティブな意見を取り扱いましたが実際は満足されている方が多いことがわかります。
- 調査対象者:石見銀山に行ったことがある方
- 調査人数:30名
- 調査元:Webアンケート
満足度ごとにそれぞれ感想を一例ですが紹介します。
非常に満足
満足
普通
非常に不満
ここからは、ネットやSNSの良い口コミをご紹介します。
石見銀山の良い口コミ
16世紀には世界の銀生産の約3分の1を占めていたという事実に関して、この地域の技術力の高さを評価する声は多いです。
銀山は単なる資源の源泉ではなく、日本の技術力の発展に大きく寄与した歴史的なシンボルと見なされています。
また、その小さな町が世界をリードする銀山を生み出したことは、非常に魅力的な物語として訪問者に感じられます。
世界遺産として認められたこともあり、日本人だけではなく、外国人にも人気のスポットになっています。
難点と言えばアクセスの悪さやお店の少なさなど挙げられますが、それでもこの地を訪れる方が多いのはそれだけ興味深いスポットだと言えますね。
また、レンタサイクルも利用できるので観光客にとって楽しい探索になると思います。
大森地区や龍源寺間歩を巡ることで、銀山の歴史や採掘の様子、さらには当時の生活や文化について学ぶことができます。
龍源寺間歩では実際の坑道を体験できるのが特徴で、そこは涼しく水が落ちてくる不思議な環境を提供していますね。
晴れている日であればレンタルサイクルが絶対おすすめです。
レンタルサイクルを利用する場合
レンタサイクル河村で借りることができます。
住所 | 島根県大田市大森町ハ44-1(大森代官所跡バス停そば) |
営業時間 | 8:30~17:00(12月~2月は16:30まで) |
定休日 | 2023/01/01※悪天候の場合は休業有り |
電話 | 0854-89-0633 |
料金 | 電動アシスト:2時間まで700円、延長30分まで200円 普通自転車:3時間まで500円、延長30分まで100円 |
備考 | 路面が濡れている場合や悪天候の場合は貸出できない事があります。 雨天の場合、傘をさしての自転車運転は出来ません。 |
※これまでレンタサイクル弥七でも借りれたのですが、レンタサイクル河村へ移転になっています。
そもそも石見銀山の魅力とは
ここまでネガティブな声をみてきましたが、石見銀山は歴史が深く、魅力的なスポットの一つであることは変わりません。
たとえば次のようなポイントも魅力に挙げられるでしょう。
歴史的価値
石見銀山は日本の戦国時代から江戸時代初期にかけての銀の生産地として知られ、当時の日本経済を支える役割を果たしていました。
その歴史的な背景を感じることができるのも大きな魅力の一つです。
産業遺産
石見銀山は銀の採掘だけでなく、その製錬技術も当時としては非常に高度なものでした。その技術や産業遺産を学ぶことができる点も大きな魅力です。
自然環境
石見銀山は山間部に位置しており、周辺には豊かな自然環境が広がっています。自然と歴史的な遺産が組み合わさった風景は、訪れる人々に深い感動を与えます。
生活文化
石見銀山周辺では、銀山町と呼ばれる生活文化も保存・継承されています。特に、重要伝統的建造物群保存地区に指定されている大森町では、当時の銀山商人の豪奢な生活を垣間見ることができます。
これらを通じて、石見銀山は日本の歴史や文化、自然と産業の融合を体験できる非常に魅力的な観光地と言えると思います。
石見銀山のアクセス
電車とバスを利用する場合
JR山陰本線を利用し、大田市駅で下車します。
大田市駅からは石見交通バスで約33分で、バス停「世界遺産センター」に到着します。
また、出雲市駅から大田市駅まで移動した後、大田市駅前から石見交通路線バスに乗り換え、石見銀山世界遺産センターバス停か大森バス停まで行く方法もあります。
自動車を利用する場合
山陰自動車道を利用し、仁摩石見銀山ICで降りると、そこから約10分で世界遺産センターに到着します。
飛行機を利用する場合
出雲空港か萩・石見空港からレンタカーまたはバスを利用することができます。
出雲空港からはレンタカーで約60分、出雲市駅から車で約50分、松江駅から車で約70分、米子駅から車で約90分の所要時間です。