タカラトミーアーツの「パンダの穴」ブランドから2016年1月に発売が開始されたカプセルトイ「シャクレルプラネット」シリーズは、事実上の販売中止状態にあります。
2024年9月時点で、「パンダの穴」の公式サイトからはシャクレルプラネット関連の商品情報がすべて削除されています。
それに伴い、全国のガチャガチャコーナーでも本シリーズを見かけることはなくなりました。
シャクレルプラネットの販売中止理由は？
調査すると、次のような声が原因のようです。
販売中止理由はいじめに繋がると批判殺到？
シャクレルプラネットとは、2016年頃から販売されていたカプセルトイのシリーズの一つであり、10種類ほどのシリーズが販売されていました。
販売元はタカラトミーの子会社「タカラトミーアーツ」であり、電通テックと共同し「パンダの穴」というブランドで販売していました。
商品の最大の特徴は「動物をシャクレにしている」という点であり、世間では「可愛い」と予想をはるかに上回る大ヒットを記録。
しかし、「可愛い」と高評価な声が挙がっている一方で「いじめに繋がる」と、販売中止を求める声が殺到したのです。
「シャクレ」とは、下顎前突症という病気であり、骨格の成長以上のために下顎が上顎の前側に出ている症状です。
シャクレている自分の容姿にコンプレックスを感じるだけでなく、咀嚼や嚥下機能に問題が生じる可能性もあるので、簡単な病気でないことは間違いありません。
その「シャクレ」の特徴を生かした商品を、日本が誇る玩具メーカーのタカラトミーが全国で販売したのです。
一目でコンセプトが伝わるユニークさと誰もが知っている動物をモチーフにして親しみやすさを売りにしているようです。
「シャクレルプラネット。そこに暮らす動物たちはみな、シャクレている。自らのアゴを進化させることで絶滅の危機を乗り越えてきたからだ。」という独自のストーリー設定があります。
この「シャクレは、進化だ。」というキャッチコピーは、シリーズ全体を貫くテーマとなっています。
SNSでは「シャクレルプラネットは直ちに販売中止するべき」との声が多く、問題の拡散に協力を求める声が続出しました。
その後、瞬く間に販売中止の声は広がり、「パンダの穴」公式サイトからシャクレルプラネットだけが削除され、結果的に販売中止という形になりました。
「パンダの穴」では、シャクレルプラネットの批判が殺到する中でも新商品の販売が続いていたようで、シャクレルプラネットだけが削除されたことに不信感を抱いた人も少なくありません。
批判の声が殺到していたことは確かなので、謝罪の声を聞くことができたら消費者も納得していたことでしょう。
「シャクレ」でいじめに遭っている人は多数
小学校や中学校などの学生生活だけでなく、社会人になってもなくならない「いじめ」。
近年では、新型コロナウイルスの影響もあり、減少するのではなくむしろ増加傾向にあるようです。
いじめの内容は様々ですが、学校生活では容姿を理由にしたいじめが多いそう。
シャクレが理由でいじめられた人も多く、コンプレックスを抱いて登校拒否になった人もたくさんいます。
シャクレは、世間では未だに良い個性として認知されておらず、多くの場合が侮蔑の対象とされています。
批判が殺到したシャクレルプラネットの開発者もシャクレていたようで、自分たちの特徴を「かっこいいイメージにしたい」という思いから開発に至ったそうですね。
全く無知な人が開発したわけではありませんが、シャクレが良い個性として認知されるにはまだまだ課題がたくさんあります。
シャクレルプラネットが批判される世の中ではなく、シャクレを良い個性として受け入れる世の中になることを願います。
シャクレルプラネットの良い口コミ
「シャクレた動物」というユニークなフィギュア「シャクレルプラネット」。
販売当時は約1,000万個近くを販売し、動物たちを主人公にしたコミックが販売されるほどの人気ぶりでした。
カプセルトイとして「シャクレルプラネット1」から「シャクレルプラネット5」までの通常シリーズに加え、「シャクレルホワイト」や「シャクレルブラック」といった特別シリーズが展開。
人気キャラクター「星のカービィ」や映画「貞子」、「にゃんこ大戦争」とのコラボレーション商品も登場し、ぬいぐるみ、バスボール、ファンブックといった多様な関連グッズも発売されるなど、幅広い商品展開が行われました。
そこで、シャクレルプラネットの魅力を紹介します。
シュールで可愛い
シャクレルプラネットは、百獣の王であるライオンや強面のワニなど、ありとあらゆる動物の顎がシャクレているフィギュアです。
全ての動物の顎が見事にシャクレている姿に、SNSでは「可愛い」「シュール」といった声が多く寄せられ、コンプリートを目指す大人が続出しました。
2016年に登場し、シリーズ化したシャクレルプラネットは、新作が出るとSNSを中心に「待ってました」「楽しみ」などといった声が殺到。
日本だけでなく台湾でもフィギュアのコレクションを楽しんでいる声が多く寄せられました。
動物のシャクレは様々で、鋭い形状をした顎やケツ顎まで、動物に合わせたシャクレ具合が追求されています。
動物がシャクレている姿はとても珍しいので、初めて見たときのインパクトは強烈です。
「自らの顎を進化させることで絶滅を乗り越えてきた」というなんともシュールな設定も魅力的ですね。
コラボ商品はレア感満載
シャクレルプラネットは、これまでにも数々の商品とコラボしています。
「モンスターハンター」や「たべっ子どうぶつ」とのコラボ商品はヴィレッジヴァンガードにてグッズが販売され、販売されると同時に注目を集めました。
また、数あるコラボ商品の中で最も話題になったのが「シャクレル カービィ」です。
本商品は、「シャクレルプラネット」×「星のカービィ」のコラボ商品で、「シャクレル プププププラネット」に暮らすカービィを立体化しました。
カービィだけでなく、その星で暮らすお馴染みの仲間たちも皆シャクレた姿になっており、レア感満載です。
いつもは丸みを帯びた可愛らしいカービィですが、顎がシャクレた姿はインパクト抜群。
「どうしてこうなった」と言わずにはいられません。
シャクレルプラネットは、日本のみならず海外でも話題となったカプセルトイです。
反響が大きかっただけに今後復活する可能性もあるかもしれませんね。
シャクレルプラネットについておさらい
シャクレルプラネットとは、タカラトミーの子会社「タカラトミーアーツ」が開発・販売した動物フィギュアです。
シャクレた顎が特徴の動物フィギュアで、ライオンやゾウ、カバやアライグマなど、様々な動物の顎がシャクレています。
2016年に登場した本商品は、約1,000万個近くを販売するほど大ヒット商品となりました。
「パンダの穴」のガチャシリーズの一種で、コラボ商品も多数展開しています。
シャクレルプラネットはどんな人に向いている？
今回は、シャクレルプラネットに対する声を調査しました。
シャクレルプラネットとは、タカラトミーアーツが開発・販売している動物フィギュアです。
ライオンやゾウなど、あらゆる動物の顎がシャクレているシュールなフィギュアとして、話題になりました。
シャクレルプラネットが向いている人は、次の通りです。
・変わったフィギュアが好きな人
・シュールな商品が好きな人
・動物が好きな人
シャクレルプラネットは、シリーズ累計で約1,000万個を売り上げた大人気商品です。
動物がシャクレるという本来ではあり得ない姿は、とてもシュールで可愛らしいですね。
斬新なアイデアを発揮するタカラトミーアーツの今後の新商品が楽しみです。
