サン宝石がひどい？なぜ安い？カタログ廃止の理由や高くなったとの声も紹介

小中学生のお小遣いで買えるアクセサリーとして、多くの少女たちの心を掴んできたサン宝石。

しかし近年、「ひどい」「高くなった」といったネガティブな噂も耳にするようになりました。

（出典：google）

キラキラした思い出の裏で、一体何が起きているのでしょうか。

サン宝石がひどいとの噂はなぜ？

サン宝石にまつわる「ひどい」という噂は、単一の原因ではなく、経営状況の悪化やそれに伴うサービス内容の変更など、複数の要因が絡み合っていると考えられます。

経営難？赤字？

サン宝石は実際に深刻な経営難に陥り、2021年8月、サン宝石は21億7000万円もの負債を抱え、甲府地方裁判所に民事再生法の適用を申請したのです。

これは「倒産」とは少し違い、事業を立て直すための法的な手続きです。

最盛期の2013年には約42億円あった売上高が、2019年には約8億円まで落ち込んでしまったことが大きな原因と考えられます。

大ヒット商品「ほっぺちゃん」のブームが落ち着いたことや、似たような商品を安く売るお店との競争が激しくなったことがあります。

さらに、コロナ禍が追い打ちをかけ、事業の継続が困難になってしまったのです。

専務取締役の渡邊駿さんによると、この決定は従業員にも直前に伝えられ、大きな戸惑いを与えたようです。

こうした経営危機の情報が、「経営がひどい」という印象につながった最大の要因だと思われます。

少し高くなった？

「高くなった」という感覚は、一部事実だと言えます。

かつてのサン宝石は、10円や数十円といった驚きの安さが魅力で、時には1円セールも行っていました。

子どもたちがお小遣いを握りしめて、たくさんの宝物を選べる場所だったのです。

しかし、経営が悪化する中で、専務取締役の渡邊駿さんによると2度の値上げが行われたそうです。

これは原材料費の高騰なども影響しており、会社の存続のためにはやむを得ない判断だったと考えられます。

また、送料のシステムも変わりました。

以前は2000円以上の購入で送料が無料でしたが、2025年時点で3980円以上と、一般的な通販サイトと同じ水準になっています。

こうした価格や送料の変更が、昔の感覚を知っているファンから「高くなった」と感じられる原因になっているのです。

ただ、会社の基本方針である「安くてかわいい」は変わっておらず、今でもお小遣いで買える価格帯の商品が中心です。

カタログが有料になった？

昔はサン宝石で買い物をすると、定期的にかわいいカタログが無料で送られてくるのが楽しみの一つでした。

友達とカタログを回し読みしながら、次に何を買うか相談するのも特別な時間だったと思います。

しかし、紙の値段や送料が上がったため、現在ではカタログの無料配布は行われていません。

紙のカタログが欲しい場合は、公式サイトで商品として購入する必要があります。

ただ、購入したカタログには、その販売価格と同額のクーポンが付いてくることもあるので、実質無料になるケースもあるようです。

経営状況が厳しい中でコストを削減するための苦渋の決断だったと思われます。

ファンにとっては少し寂しい変化かもしれませんが、事業を続けていくためには必要なことだったのです。

支払い方法や問い合わせが変わった？

支払い方法や問い合わせの仕方も、時代に合わせて大きく変わりました。

以前は、商品と一緒に送られてくる払込用紙を使って、コンビニや郵便局で後払いするのが主流でした。

この手軽さが、子どもたちにとっては利用しやすい点だったかもしれません。

しかし、この後払い方法は現在廃止されています。

その代わりに、クレジットカードやPayPay、コンビニでの前払いなど、多くのキャッシュレス決済が使えるようになり、大人にとっては便利になった面もあります。

また、問い合わせ方法も変わりました。

以前は電話での注文や質問もできましたが、現在は電話対応を休止しており、公式サイトの問い合わせフォームからの連絡が基本となっています。

限られた人員で効率的に対応するための策だと考えられます。

こうした変化に戸惑う人もいるかもしれませんが、現代的な運営体制への移行と言えるでしょう。

サン宝石はなぜ安い？

TVや雑誌で話題となり、アクセサリーやデコパーツを取り扱うサン宝石は、安さだけでなく品質の良さも高い評価を受けています。

お客さんのほとんどが小中高生の女の子であり、小学生から高校生の女の子はかわいいものが欲しくてもお小遣いには限りがあるため、サン宝石は「安くてかわいい商品」にこだわっています。

「安くするには自社で作るのが一番」と考えたサン宝石は海外に工場を作り、細かいパーツから自社生産することでコストを抑えただけでなく、海外で見つけたアイテムを現地でそのまま加工することで、かわいい商品をより安く提供することができているのです。

そのため、サン宝石はできるだけ低価格で商品を提供するために最小限の包装にしており、バッグや大型の布商品は小さく折りたたんで提供したり、個別の包装ビニールを省略したりといった工夫が施されています。

また、会社の方針としてお客さんに安心・安全な商品をお届けするため、中国の自社工場で日本人の社員の始動のもと徹底した管理を行っており、金属素材以外の商品についても必要に応じて検査機関に依頼し、成分検査も実施しています。

このように、サン宝石は自社工場で作っていることから低価格で高品質な商品を提供し続けており、子どもだけでなく大人も信頼できる通販会社として知れ渡っていったのでした。

サン宝石の良い口コミ

「安くてかわいい商品」にこだわり続けているサン宝石は、とにかくかわいい商品が勢揃いしており、ネット上にも「かわいい」という声が多く寄せられています。

ネット上に寄せられている、サン宝石の「かわいい」という声は以下の通りです。

漫画雑誌の裏表紙を見てワクワク、20年以上憧れていたサン宝石で生まれて初めてお買い物をしてみた！みて！かわいい！

今日小4の子がかわいいネックレスつけてたから「かわいいねそれ」なんて話をしてたらサン宝石で買ったんだと、まだ生きてたんか懐かしいなぁ

このように、ネット上にはサン宝石の「かわいい」という声が多く寄せられており、女の子ウケ間違いなしの商品が多く取り扱われていることが分かりました。

サン宝石では、雑貨、アクセサリー、デコパーツ、文房具、ファッションなどと幅広い商品を取り扱っており、小学生のお小遣いで買うことができる価格が大きな反響を呼びました。

低価格というだけでも嬉しいですが、サン宝石は「かわいさ」も兼ね揃えており、かわいくて安く高品質な商品提供を守り続けていることから、サン宝石の人気は絶えないのです。

サン宝石についておさらい

株式会社サン宝石は、山梨県中央市山之神流通団地に本社を置く、装身具販売業者です。

アクセサリーを中心に雑貨小物や洋服などを取り扱っている、お財布に優しい通販会社であり、アクセサリーや雑貨のほとんどが5～500円代とかなりのプチプライスで、多くの人から支持を得ています。

大洋商会として1965年に創業、当初は山梨県西八代郡下部町にて印章業を営んでいたのですが、後に山梨県の現地産業である貴金属製品の小売業に転身し、女性向け雑誌に広告を出稿、通信販売を開始しました。

そして、1979年には「大洋」と「太陽」をかけて「サン宝石」に社名を変更し、女性誌の広告は激戦区であったことから、後に対象を集客力のある子ども向け商品に注力していきました。