ジル スチュアートですがなくなる、買えなくなるなどの噂があるようです。
今回はそんな噂を調査しました。
ジル スチュアートがなくなった理由は？なぜアパレル撤退・終了？
（出典：JILL STUART）
実際のところ、ジル スチュアートのブランド自体が完全に消えるわけではないです。
アパレルラインが縮小されるのですが、実店舗での購入が難しくなります。（2025年2月までに順次閉店）
ジル スチュアートが完全になくなるわけではない！アパレル事業が2024年秋冬コレクションをもって終了
（出典：JILL STUART）
レースやリボンをあしらったワンピース、清楚でいて可愛らしいブラウスなど、ジル スチュアートならではの優雅な世界観が詰まった服は特別感がありますよね。
そうした空気感が好きな方にとっては、2024年秋冬コレクションを最後にアパレルラインが終了してしまったことは驚きであり、やはりショックだったと思います。
一方では「JILL by JILL STUART」というセカンドラインが残るため、すべてが終わるわけではない点が救いではないでしょうか。
アパレルとしてのジル スチュアートは終わりを迎えますが、コスメやフレグランスなどのビューティラインは引き続き購入可能です。
ここからはなぜ終了・撤退したのか理由を見ていきます。
終了・撤退理由1：ブランド事業の再編のため
ジル スチュアートを運営するTSIホールディングスでは数多くのファッションブランドを統括しており、それぞれのブランド方針やビジネスモデルを見直す過程で、どうしてもスクラップ・アンド・ビルドが発生するのです。
ジル スチュアートの場合は、ファーストライン（メインライン）としてのジル スチュアートを終了させ、セカンドラインである「JILL by JILL STUART」へ一本化する道を選んだとされています。
この決断は、ブランドのコンセプトが重複したり、市場での立ち位置が曖昧になってしまうことを避けるための施策とも考えられます。
アパレルを多岐にわたって展開すると、生産管理や在庫調整が複雑になるのです。
とりわけ女性向けの甘めスタイルを主力にするブランドは、季節ごとに細かいデザインの入れ替えが必要であり、その運営コストは相当なものになるのではないでしょうか。
そこで、より若い層にも支持され、価格帯が幅広い「JILL by JILL STUART」に統合・注力することを決めたという見方ができますよね。
オンラインでの購入が当たり前になった今、店舗運営のコストと集客力を再考しなければならない局面に直面しているブランドは少なくないです。
ジル スチュアートほど知名度があるブランドでも、効率よく運営していくためにメリハリをつける判断が必要だったのではないでしょうか。
終了・撤退理由2：物価や人件費の高騰などの影響を受けたため
世界的な経済状況の変動を受けて、多くのファッションブランドが生産コストや人件費の高騰を意識せざるを得ない時代になりました。
ジル スチュアートのように繊細で質の高い生地やレースを多用するブランドは、原材料の価格上昇が収益を圧迫する可能性が高いのではないでしょうか。
為替レートの変動や輸送コストの上昇など、従来以上に国際情勢の影響を受けやすいのがアパレルビジネスの現実ですよね。
こういった課題に加えて、新型コロナウイルス流行後の購買行動の変化も見逃せないでしょう。
これまで店舗で試着してから購入するスタイルが多かったファッション業界も、オンラインへの移行が大きく進んだのです。
しかしオンラインでの販売は便利であると同時に、顧客との接点を十分に維持するためのデジタル施策や物流体制が不可欠になってきます。
そうした仕組みへの投資と同時に、実店舗も維持し続けるのは容易ではないですよね。
今後もJILL by JILL STUARTでアパレル商品は買える
（出典：JILL by JILL STUART）
アパレル事業撤退というニュースを知ると、「もうジルの服は手に入らないのだろうか」と嘆く方が多いのではないでしょうか。
ジル スチュアートの場合も、「JILL by JILL STUART」というセカンドラインが今後の主力アパレルブランドとして運営されるのです。
トップス
- ブラウス・シャツ
- カットソー
- ニット・カーディガン
ワンピース・セットアップボトムス
- パンツ
- スカート
アウター
- コート
- ジャケット・ブルゾン
バッグシューズアクセサリー
このセカンドラインはの高価格帯ではなく、手に取りやすい価格設定の商品が主流でした。
こうした特徴が残っているため、今後も一定のファンを獲得できるのではないでしょうか。
ですので、アパレルファンの方には寂しいニュースであるものの、ジル スチュアート独自の可愛らしいテイストはすべてなくなるわけではないです。
